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2008年07月27日

あした天気にしておくれ-岡嶋二人

「あした天気にしておくれ」 岡嶋二人

あした天気にしておくれこんばんは。先ほどの更新はコミックということで、番外編でした。というわけで、岡嶋二人の作品です。西岸良平のミステリーもいいのですが、やはりミステリーといえばよく練った作品をつくる岡嶋二人ですね。

この作品は江戸川乱歩賞で最終候補作に残った岡嶋二人の処女作だったようです。といってもこの時は落選してしまって、翌年に「焦茶色のパステル」で乱歩賞をとることになったようです。

この時落選した理由が、使われているトリックが他の作品でも使われているから、というもの。といってもこのトリック、当時の人なら誰でも思いつきそうなもので、事実僕も作品を読みながらこうするんだろうなぁって思いながらページを繰っていましたもの。でも大切なのは、このページを繰ってしまうところだと思うんですよね。どんなにトリックがわかってしまったとしても、ページを繰る手を止めることができなかった。これが岡嶋二人の魅力といえますね。そしてこの作品の一番の魅力は誰も死なないこと。人が死なないミステリーってそれだけで魅力的に思えてしまうのは僕だけでしょうかね。

さてあらすじはといえば、三億二千万の子馬を予後不良の骨折にしてしまい、その事故を起こした人は苦肉の策でその馬が誘拐されたことにしようとする、というもの。というのもこの馬、共同オーナーという形で四人で八千万ずつ出し合って買ったもの。他のオーナーの負担分二億四千万を出さなくてすむように誘拐をでっち上げてしまう。

ところがこの誘拐をどこかでかぎつけた別の人物が、その身代金を奪ってやろうと計画する。この身代金の奪う方法というのがこの作品の大きなトリックとなっています。

競馬に詳しい人ならこのお金を奪う方法、簡単にわかると思います。損して得とれとはよく言ったものでローリスクハイリターンを目指すならこれって感じですね。でも今ならそこら中に監視カメラがあったり、当時と今では馬券のシステムが変わってしまっているので、このトリックは使えないでしょうけどね。

やっぱり岡嶋二人作品は安心して読めますね。何の心配もせずに読める作家さんってなかなかいないので、この人の作品を読むと安心します。なんてこと言ってるから新しい作家さんとの出会いがなかなかないんでしょうけどね。最近、川上弘美と江國香織と岡嶋二人と絲山秋子の作品を行ったり来たりしている気がしてしょうがないです。まぁ積ん読の本棚にもこの四人の作家の作品がいっぱい並んでいるからしょうがないんでしょうけどね。他の方の本ブログを参考に新しい作家さん探しでもしてきますかね。




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2008年04月14日

七年目の脅迫状-岡嶋二人

「七年目の脅迫状」 岡嶋二人

七年目の脅迫状こんばんは。桜花賞ですっごい馬券がでましたね。大穴派の僕としては取れていたんじゃないかしら、と思うんですけど、ここ何年も買っていないので取れるはずもないんですけどね。といっても、今まで大穴を買って当たったことはないんですけど
(ノ_-、)グスン

ということで、岡嶋二人の「七年目の脅迫状」です。競馬というか競走馬がテーマのミステリーです。デビューして間もない作品ということで、今まで読んでいた岡嶋二人にくらべてそこまで練られていると思えなかったのが残念です。

映画で馬を使われるときに、同じ役をしている馬は同じような姿形の馬を何匹も用意しておくそうです。そして激しい演技をして骨折をした馬はそのまま安楽死をさせてしまうそうです。それを当時よくデートをしていた女の子から聞いて、その子とラストサムライを見に行ってそればっかりが気になってあまり映画に集中できなかった記憶があります。なんて話はどうでもいいですね。

というわけで、中央競馬界に脅迫状を送りつける犯人。それが受け入れられないと、馬に伝染性の病気をうつしていきます。この病気は治療法もなく、患馬は安楽死するしかないということです。

人間が自分の欲のために馬を殺すなんて、って気持ちでしか読めませんでした。どんどん犯人を絞り込む事実があとからあとからでてくるのも、ミステリーとしては失格だったんじゃないかしら。そんな感じの本でした。まぁ楽しめなかったってことですね。

この作品に東京から北海道に女性社員とともに出張に行く男性がでてくるんですけど、会社の金で北海道にいけるなんていいなぁっておもっていたところ、明日出張にいくことになりました。日帰りですが、新幹線に乗るなんて何年ぶりでしょうか、と遠足に行く前夜の小学生のようにちょっとわくわくしています。残念ながら一緒に行くのは男性の先輩社員ですがね。駅弁を楽しみにしておきましょう。少しはビジネスマンっぽくなったのかしらね(笑)




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posted by kbb at 21:36 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡嶋二人

2008年03月27日

チョコレートゲーム-岡嶋二人

「チョコレートゲーム」 岡嶋二人

チョコレートゲーム暖かい日が続いて桜も暑い暑いとつぼみというコートを脱ぎだしたようです。というわけで薄着の女性を見るよりは薄着の桜をみにいきましょう。

という枕ではじまるお花見の招待状をメールで送ったのですけど、誰もこの枕についてふれずに参加不参加だけを返事してきて悲しい思いをしているkbbです。こんばんは。

せっかくこんな詩的な表現をしたのにみんなひどいと思いませんか!?

ってことで、そろそろお花見に向けて準備をしないとなぁ、なんて思いつつ毎年使ってるブルーシートで十分かとも思っています。ところが一つ気がかりがあって、毎年豆鯵を使った南蛮漬けを持っていくのですけど、毎日会社帰りにスーパーによって見ているんですけど売っていない。どこにいっちゃったんでしょうかね。これもきっと地球温暖化のせいだ!なんて、なんでも温暖化のせいにするのはかわいそうですよね。毎年この時期にみていた気がしたんですけどねぇ。二日ぐらいつけ込んで味がしみこんで柔らかくなった南蛮漬けをみんなにたべさせてあげたいのになぁ。味がしみこんだ鯵とかなんとかいいながらね。・・・・。( ^o^)ノ◇ 山田く〜ん座布団1枚もってって。♪

というわけで、いつもながら前フリと関係のない本のお話でもしましょうかね。岡嶋二人の「チョコレートゲーム」です。もう10年以上の昔の作家さんなのでなかなか新刊書店にもブックオフにもないので、見つけるとすぐに買ってしまいます。積ん読がいっぱいあるのにねぇ。

お話は名門秋川学園で起こる連続殺人事件にまつわるお話です。高校生の息子が殺人犯とされ自殺をしてしまう。そんな息子の無実を信じて事件のことを調べ始める父。そして真相は・・・。というお話です。ここまで書いちゃうと結構お話がばれちゃうような気がしますけど、この作品の核心はチョコレートゲーム。秋川学園の生徒がはまっていたチョコレートゲームとはなにか、っていうのがなかなか明かされないのでだんだんじりじりとしてきますけど、それがわかったときはなかなか爽快でした。みんなこういう風に明かされたときの爽快感が忘れられなくてミステリーとか探偵小説とかにはまっていくんでしょうね、きっと。

で、チョコレートゲームなんですけど、実は僕も高校生のときにはまっていたときがありました。大きな声ではいえないんですけどね。まぁみんな勝てないようであまりおもしろくないからか、長くは続きませんでしたけどね。

まぁこのチョコレートゲームは甘さの中にとっても苦さがあって、超ビターなチョコレートですけどね。




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posted by kbb at 23:22 | 東京 ???? | Comment(0) | TrackBack(0) | 岡嶋二人

2008年01月16日

クラインの壺-岡嶋二人

「クラインの壺」 岡嶋二人

クラインの壺こんばんは。地下鉄に乗りながら、仕事をしながら、スーパーでお刺身を選びながら、自分はどうしてここにいるんだろうか、どうして自分はこれをしているのだろうか。そんなことを考えることが多くなってきました。現状に不満を感じているのかしらね。

そんなことを強制的に考えさせられてしまった男が主人公のミステリー「クラインの壺」です。岡嶋二人はこの作品を最後に解散したようですね。こんなおもしろい作品をかけるのにもったいないですね。まぁ色々あったんでしょうね。

最初の場面といい、途中のストーリーといい、岡嶋二人は読者をひきこむのがうまいですよね。最後までまえのめりになりながらひきこまれてしまいました。

バーチャルリアリティのゲームが舞台になっているのですけど、現在でもバーチャルリアリティの怖さとして十分通用、問題視されていることが重要な鍵となっています。それをパソコンすらまだまだ普及する前の20年前にすでに予言していたんですね。ホラー的なこわさはないけれど、背筋がだんだんと寒くなってくる類のこわさを感じさせてくれますね。

この作品の主人公はこの怖さを強制的に感じさせられたけど、今の自分はどうなんでしょうか。理由もなくなにかをやらされるのはイヤだけれど、それでもなんらかの理由でやらなければならないと感じていることが多いのかしらね。だんだんとそれの現実感がなくなってきて、自分という現実がどこかにいってしまう。そんな風に考えることもできそうですね。

なんだか、モラトリアムから脱出するのがいやな大学生が考えそうなことを書いてしまいましたね。さてと、あしたもがんばろー。
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2006年02月23日

99%の誘拐-岡嶋二人

「99%の誘拐」 岡嶋二人

バラ

99%の誘拐おはようございます。昨日は父の誕生日で、まぁ新聞読んで日付を見るまですっかり忘れていたんですけど、知り合いのおばさんから花束が届きました。キレイなバラの花束がテーブルの上の花瓶にささっているのを見ると心がなごみますね。真っ赤なバラの花なんて久しぶりに見たかも。でも、うちにはちゃんと手入れをする人がいないので、どんどん枯れていっちゃうだろうことを予想すると物悲しくなりますけどね。

昨日は岡嶋二人の「99%の誘拐」を読みました。ミステリーをあまり読まないのに最近手にとる機会が多い気がしますね。誘拐事件が難しいのは身代金の受け渡しの時に姿を見せなければならないからだそうです。接触の機会も多くなるのでそれで痕跡を残して逮捕されることが多いそうですね。それに、誘拐したのが赤ん坊でもないかぎり犯人の顔を見ることになるので身代金目的の誘拐のほとんどが目撃者を残さないために殺害までしてしまうのが重大事件になってしまう原因だと聞いたこともあります。

この本の犯人は誘拐から身代金の受け渡しなどの連絡までをすべてコンピュータを使って行います。すべてが機械仕掛け。だからなかなか犯人の尻尾をつかむことができません。そして、完全犯罪は成功する!って言いたいところなんですけど、タイトルに99%って書いてあるのが気になるんですよね。100%じゃないということはどっかでミスを犯していたんですね。偶然の突発的出来事が起これば失敗する、自分がミスをすればそれでおしまいだなんてことを犯人が言ってるので、計画は完璧だったけど、実行力に不安があるから99%なのか。それとも、最後の最後で見破られてしまうから99%なのか。タイトルに99%ってつけるほどそれはこの物語で大きな部分ではなかったのじゃないかしらなんて思ったりしたんですけどね。

この作品でも誘拐事件につきものの、犯人からの電話に逆探知するなんてシーンが出てくるのですけど、あれって実際のところどれぐらいの時間があれば逆探知できるものなんでしょうかね。いつも、できませんでした、という言葉しか刑事から出てこないのですけど、そんなに進歩しない機械なんでしょうかね。だったらやめちまえばなんて思ってしまうのはいくらか短絡的なんでしょうね。

それにしても、ミステリーってどうしてこうも長くなっちゃうんでしょうね。430ページぐらいあるんですけど、飽きっぽい僕は長編小説を読み始めるのにどうしても尻込みしてしまうので、こんなおもしろい本を手に取ることすらなかったかもしれないんですよね。といっても、この長さでも一回も本を置くことなく読んでしまったんですけどね。

「パーフェクト・プラン」の解説かなんかで、誘拐ミステリーとして、「99%の誘拐」との類似点かなんかが書いてあったので手に取った本でしたが、人の意見には素直に耳を傾けるべきですね。ちゃんとおもしろかっったもの。

それに自分の住んでいる地域の地名がでてくるのですけど、そういうことがあると物語がすっごく身近になりますね。あれはあんなところだから、ああいう道を通って、あの公園はここだろうななんて想像しながら楽しんでしまいました。
posted by kbb at 05:34 | 東京 ???? | Comment(2) | TrackBack(1) | 岡嶋二人