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2009年03月11日

流星の絆-東野圭吾

「流星の絆」 東野圭吾

流星の絆こんばんは。全然眠れなくてこんな時間に更新です。土日月と三連ちゃんで飲み過ぎてしまいました。そして今日の火曜日。なんだか体の芯から疲れが来ているような気がします。飲み過ぎで内蔵が疲れているのかもしれないですね。といって全然眠れないのはなぜなのでしょうかね。花粉症で鼻が詰まっているから体の中の酸素も足りない気がして踏んだり蹴ったりです。

さて、踏んだり蹴ったりの人生を歩む三人組が主人公の「流星の絆」、東野圭吾です。東野圭吾の長編作品は「秘密」に続いて二度目です。初めて彼のミステリー作品を読めるかとドキドキしていたのですけど、これも本格ミステリーって感じじゃなかったですね。

流星を見に行った兄妹三人。帰ってみると父と母が何者かに殺されていた。犯人を目撃したのは次男の泰輔しかいなかった。
それから手に手を取り合って生きる三人。といっても仕事はみんなで協力して詐欺を働くこと。妹の美貌と次男の演技力、長男の頭脳を使えば、騙せない相手なんていない。
そんなある日、詐欺のターゲットの父親があの日目撃したやつだという泰輔。今回の詐欺の目的はお金からあの日の犯人を見つけることに変わった。

こんなあらすじなわけですが、この犯人は作品のどこにもヒントとして描かれていないのでずるいなぁって感じですね。それずるくない?って思わず声に出しちゃいましたもの。

この作品ドラマ化もされていましたね。っていっても僕は見ていませんけど。妹役は誰がやったのでしょうかね。騙される男役なら僕がいくらでもやったんですけどね。だって騙される男はこうやって描かれているんですもの。ちょっと長いけど引用です。

女性に疎い男には二種類あると思っている。ひとつは、自分では女性にもてたくて努力しているが、一向に相手が振り向いてくれないというタイプで、もう一つは、決してもてなくはないのだが、別のことに関心が向いているせいで女性には縁がなかったというタイプだ。
 大抵の場合、前者は女性に対して積極的だ。自分から誘う勇気はなくても、女性のほうからなびいてくるのを待つ図々しさはある。こういうタイプ(中略)(は)目をつぶっていても落とせる。金を引き出すのも簡単で手間がかからない。


ね?僕のことが書いてあるのかと一瞬疑っちゃいましたもの。まぁお金はないので、引き出すことは不可能なんですけどね。

なんてこんなことばっかりいってちゃだめですね。kbbさん魅力アップ大作戦でも敢行しないとなぁってずっと思っているのですけど、なにかいい案があればお知らせ下さいね。
さて、眠りましょうかね。寝ているときに鼻がつまらないようにブリーズライトなんて商品を使ってみようかともくろんでいる僕でした。ではではおやすみなさい。




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posted by kbb at 02:07 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 東野圭吾

2008年09月08日

黒笑小説-東野圭吾

「黒笑小説」 東野圭吾

黒笑小説こんばんは。昨日の日曜日に映画を見てきました。以前読んだ「ジャージの二人」です。

やっぱり、原作を好きになれなかった作品は映画になってもおもしろいとは感じられない物なんですね。原作がイマイチだったものの映画化をはじめて見たのでそんなこともしらなかったのですよ。

そもそも、この映画は山奥の別荘に"何もしない"をしにいくことがテーマのスローな生活が描いてあります。でも公開ももう終わりというこの作品は東京では新宿三丁目でしかやっていなくて、しかも朝の10:25と12:30の二回しかやっていませんでした。午後から用事があったので、朝一の回を見に行こうと約束をしていったのですけど、寝坊したおかげで焦っていくことになってしまいました。そんな焦った気持ちで見たのがこの映画を楽しめなかった一番の原因かもしれないなんて反省しています。この映画は何にもすることのない日曜日の午後なんかに恋人と街を歩いているときにポスターでも見つけて、「どうせすることもないし、ちょうどいい時間だから観ていかない?」なんていいながらコカコーラとポップコーンを片手に観ると楽しめるのかもしれません。

まぁこの映画を見る最大の目的は映画「クライマーズ・ハイ」でみつけた堺雅人を見に行くのが目的だったのでよしとしましょうかね。堺雅人の別の映画も見てみたくなったぞ。

さて、少し辛口の映画評でしたが、もっと辛口で社会をみている東野圭吾の作品「黒笑小説」です。「放課後」「容疑者Xの献身」「探偵ガリレオ」も読んでいませんが、東野圭吾っていいですねぇ。黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集と裏表紙にも書かれているとおりの作品に仕上がっています。

「怪笑小説」「毒笑小説」に続く第三弾らしく、同じように背筋が寒くなるというか、人を斜から見ているようなそんな作品が集められています。

全てが巨乳に見えてしまう"巨乳妄想症候群"や童話シンデレラの東野圭吾流の解釈で描かれている"シンデレラ白夜行"、彼女にストーカーをしろと命令されてしまう彼を描いた"ストーカー入門"などなど東野圭吾流の辛口な小説がたくさん載っています。

特に、作家を主人公にして賞の選考会や出版社とのつきあいが描かれている四編はなかなかおもしろくて、これって自分のことを描いているのじゃない?って六回目の候補にしてやっと直木賞をとった東野圭吾のことが頭に浮かんでしまいました。

彼もやっと直木賞をとって有名作家としての本道を進んでいるように思いますけど、これからも少しでも落ち目になると手のひらを返す周りの人なんかをこの作品と同じようにしっかりと観察してこの作品集の続編をぜひぜひ出してもらいたいものです。




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posted by kbb at 20:59 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾

2008年08月05日

秘密-東野圭吾

「秘密」 東野圭吾

秘密こんばんは。昨日はすてきな夢をみてしまいました。夢の中で誰かと戦っていて、最後は華麗なかかと落としを決めた!ところが現実にはそんな相手がいるはずもなく、フローリングの床に思いっきりかかとを打ち付けることになりました。おかげで歩くのにも苦労するぐらいの痛みが。。。思いっきりアホなことをしたってことですね。

夢のなかではなにが起きても不思議なことはありませんが、それが実際に起こったらどうなるか。夢でなら死んだ人にも出会えるけど、現実でそれが起こったら。そんなことがうまく描かれているのが、東野圭吾の「秘密」です。

広末涼子主演で映画にもなっているのでご存じの方も多いかとは思いますが、事故で死んだはずの最愛の妻が娘の体を借りて戻ってきたっていうのがあらすじです。小学校6年生の体で戻ってきた妻とのセックスはどうするのか?近所にはどう説明するのか。風呂にはいつまで一緒に入っていいのか。

なかなかどきどきする展開にところどころほろっとさせられますけど、子供から自分をやり直せるようになった妻は主人との生活をとるのか、自分の人生を思い通りにやり直すことを選ぶのか。なかなか問題が多そうですね。

さすがミステリー作家の東野圭吾だけあって、ラストはちゃんと驚きをもって終わらせてくれます。そうきたかぁ、とおもわずつぶやいてしまうような作品になっています。

もういちど自分の人生をやり直せるならどこに戻りたいか、なんて酔っぱらって他に話題がなくなってはじめて持ち上がる話題のように思えますが、実際にそれを考えてみると難しい問題がいろいろ転がっているんですね。

かくいう僕もいろんなポイントに今の自分の脳を持って戻りたいなんて思う時もあるのですけど、やっぱりそれは無理な相談っていうやつで、今を精一杯生きなければなんて思います。

「秘密」で最後の場面で思わず平介に同情してしまったのは僕だけではないですよね?



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posted by kbb at 23:32 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東野圭吾

2008年04月11日

毒笑小説-東野圭吾

「毒笑小説」 東野圭吾

毒笑小説こんばんは。あしたはお花見です。といっても、今週の暴風雨で桜は全部散っちゃってるんでしょうけどね。葉桜見物会だっていいじゃないか!ってちょっと古いですが、森山直太郎の「さくら」を聞きながら今この記事を書いています。気分だけでも盛り上げないとね。だってきっとあしたは僕らだけが宴会をしているだろうから、まわりから「一週間間違えたぜ、あいつら」って冷たい視線が飛んでくるはずですからね。よけい酔っぱらっちゃいますね。

さて、桜が散った後に花見をするように、世間とちょっとずれたことをするとなかなかおもしろいことが見えてくることが多いですよね。そんな風に世間をみて書いたんじゃないかってお話が12編も入っている、東野圭吾の「毒笑小説」です。以前、「怪笑小説」を記事にしましたが、それのシリーズのようなものです。巻末に京極夏彦との対談が載っていて、お笑い小説をまじめに書きたかったというようなことを言っています。以前の記事に筒井康隆や清水義範に近いものがあると書きましたが、対談でも筒井康隆が教科書だったと言っていますから、間違ってはいなかったんですね。

孫と遊べない寂しさから、その孫を誘拐してしまおうとする百億ぐらい簡単に現金でだせる超富豪の老人四人組が巻き起こす"誘拐天国"や女流作家の正体はだれだ!?の"女流作家"やいきすぎたマニュアルがとうとう警察にもやってくる"マニュアル警察"とか、どれを読んでも背筋が寒くなるようなそれでいて、にやにやしてしまう笑いにあふれています。

でも一編だけ異色の作品が収録されています。"つぐない"という四十をすぎたうだつのあがらない中年のおっさんがピアノを習い始めるという作品なんですけど、作者の意図に反してほろりとさせてくれます。これを読むだけでも価値はある作品集だったと今では思います。

よく言われることですが、いかりや長助などが泣かせる演技をするのがうまいように、人を笑わせることのできる人にとっては人を泣かせるのなんて造作のないことなんでしょうね。巻末の対談で東野圭吾はこのことを、笑いのスイッチのすぐそばに涙のスイッチがあるんだと表現しています。なかなかおもしろい表現ですね。でももっと大きなシラケルというつぼがど真ん中にあるから難しいと言っていますけどね。

京極夏彦も同じような作品を書いているとここで言っていたので、それを探してみることにします。なんか、作家さんも自分につくられたイメージを壊そうとしているんですね。花が散ったあとの桜と乾杯をして、葉桜のよさを発見してくることにします。「葉桜の季節に君を想うということ」なんて素敵なタイトルの作品もありますしね。お弁当もばっちりつくったので、あしたが楽しみです。




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posted by kbb at 23:52 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 東野圭吾

2008年03月11日

怪笑小説-東野圭吾

「怪笑小説」 東野圭吾

怪笑小説こんにちは。笑うとのどが痛くて、テレビのバラエティなんてみたくない感じです。今年の目標はいつも素敵な笑顔のkbbさんだったのに!

というわけで、テレビでなく本で笑ってみようというわけでアンソロジー以外では初の東野圭吾作品です。といっても、長い長い小説を手に取る勇気はなく、短篇集です。裏表紙に書いてある、あらすじを読んでなかなかおもしろそうだぞ、と思って買ってみたのですけど、正解でしたね。

といっても、この本、ミステリー作品とは言い難いものがありますね。たぶんミステリーなのではないと思います。UFOの正体は文福茶釜であると主張する男のでてくる"超たぬき理論"や周りの人間が人間以外の動物にみえてしまう"動物家族"などなど、筒井康隆や清水義範を読んでいるような気がしました。

一番こわかったのは、満員電車の中で本音が言葉になってでてしまう"鬱積電車"という作品。疲れたサラリーマンやミニスカをはいたOL、席をとれなくて頭に来ている老女、仕事にストレスを感じている会社員などの本音が満員電車の中で言葉になったら・・・なんて感じで話しがすすんでいきます。

これはほんとにこわいなぁって思いました。自分も「あの子かわいいなぁ」とか「あのスカートにあの靴を合わせるのはどうなの?」とか「あのカップルは不倫だな」とかって考えていることが多いので、これが全部まわりに聞こえるようになったら、僕はきっと電車を生きて降りることができないでしょうね。

って上のを読む限り電車の中では僕は女の子しかみていないようですね。「それでも僕はやっていない」ではありませんが、きっとこのブログが証拠となって有罪になってしまうんでしょうね。少しは慎まないといけませんね。こわいこわい。




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posted by kbb at 12:36 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 東野圭吾

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